こんにちは。当サイト「This period.」を運営している株式会社Lforgeの代表、根本理沙です。
今回はフェムテック事業家として、2024年3月28日(木)に開催された、「フェムテック振興議員連盟」の第20回総会に出席しましたので、その模様をお伝えします。
フェムテック推進議員連盟とは、自民党の野田聖子衆議院議員が会長、みやじ拓馬衆議院議員が事務局長を務める、女性特有の健康課題の解決に向けて取り組みを行う自民党の連盟です。
経済産業省・厚生労働省・内閣府・消費者庁などフェムテックに関する施策をつくる省庁が進捗や現状などを報告し、そこに対して民間企業も意見を述べることができる官民双方向の対話が特徴。
私は第18回総会から出席しているのですが、回を重ねるごとに政策が具体化し、男性女性ともに出席する議員の人数も増えている印象です。
前日までスイスで開催されていたIPU会議に出席していた野田会長はフェムテックの浸透について「海外と比較し日本は遅れを改めて感じた、海外では”フェムテック”に特別感がない」と発言されていました。
また、フェムテックに関する展示会やイベントの開催が増えてきましたが、薬機法等ルールの規制や景品表示法の見直しなどをしっかりし、消費者の信頼を落とすようなことがあってはならないと、普及に伴う引き締めを呼びかけました。
今回はわたしが特にお伝えしたい「経産省のデータによる企業の女性登用・健康経営の現状」についてまとめます。
社会全体で年間約3.4兆円と推計
→(内訳)月経随併症:0.6兆円 更年期症状:1.9兆円 婦人科がん:0.6兆円 不妊治療:0.3兆円
このようなデータが算出されるなか、企業では健康経営に向けて積極投資する必要があります。
このようななか、従業員(女性)の視点では、「約7割の女性が健康や体に関する十分な支援がないと感じていて※1、望むサポートは上司・周囲の理解が約7割※2」というアンケート調査の結果が出ています。
一方、企業側の視点では「何をすれば良いかわからない、当事者である従業員と話ができない」という声が多くあがっているようです。
・多様な人材が活躍すれば、企業価値にもプラスの可能性(グラフ左)
・研究開発分野でも男女を含むチームの方が、特許の経済価値が高い(グラフ右)
・令和5年度「なでしこ銘柄」選定企業27社とTOPIXの株価指数を比較すると、平成29年頃から「なでしこ銘柄」選定企業の方が株価指数が高い傾向である。さらに、コロナウイルス感染拡大の影響を受けた後も「なでしこ銘柄」選定企業の回復力がうかがえる
近年、国をはじめ「女性活躍推進」に向けた取り組みが加速・拡大するなか、職場の環境、制度の整備が急務となっています。しかし今まで日本社会では、女性特有の健康課題、例えば生理について女性社員が他言することや男性社員が気遣うという文化はなく、むしろ生理の話を公然の場で話すことはタブーとされてきました。よって、生理休暇という制度があったとしても、実際に休暇を申請する女性社員は多くないといいます。
私がフェムテック事業を展開するなかで、数人の男性に「フェムニズムな思想なのですか?女性社員だけが対象の福利厚生ってどうなの?」と聞かれたことがあります。このような質問は悪気があるわけではなく、まだまだフェムテック=健康課題という認知が低いことが課題だと感じています。
野田会長は総会で「男性のみなさん、お母さんの生理がなければあななたちは生まれてこなかった。生理は女性だけの問題ではなく、人間のルーツである。思想や権利主張ではなく、健康の話だと冷静に考えてほしい」と仰っていました。
また、性別に関係なく、健康課題を理解し合うということは、結果的に企業価値の向上につながるという結果が数字としても表れてきています。
社内でダイバーシティに関するセミナーを開催したり、フェムテックの福利厚生を取り入れたりすることで、人的資本を大切にしながら経済を活発に動かす社会が実現するよう、これからも啓蒙に努めていきます。
株式会社Lforge
代表 根本理沙
身体にやさしい自然派ナプキンで、毎月の生理を少しでも快適に過ごしてほしい―そんな想いから生まれたのが、生理用品のサブスク「This period.」です。自然派ナプキンを生理周期に合わせて自宅にお届けします。取扱製品は”ナチュラムーン””シェリコット”の自然派ナプキンの2ブランド。おりものシート・普通の日用・夜用の3種類を枚数が18枚~30枚になるように自由にカスタムし、自分専用のBOXを作っていただけます。法人向け福利厚生プランもご用意がございます。お気軽にお問合せください。
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